敵を丸裸に。

これは漢たちの戦いの記録である。

今年も発着という名の戦場に降り立ったcorestrike。
しかし、今年は最凶の名に相応しい新たなる敵が待ち受けていた。
その名も……

CHITTYAI-OSSAN

corestrikeの無謀なる戦いが今、始まる。


敵を攻略するためには一にも二にも情報が決め手となる。
これは現代という科学万能の時代において鉄則ともなる黄金律である。
そんな訳で、オッサンの情報を手に入れるためにはんなりと近づくことにした。

「あの〜、普段はどんなことされてるんですか?」

クリーニング屋です」

「へぇ〜。じゃ、接客業なんですね」

「いえ、工場のほうなんです」

だろうな。
あれが接客してたら売り上げ激減だもん。

「昼も仕事だと大変ですね」

「あ、大丈夫です。いとこが居酒屋やってるんで忙しくなるからって、休暇をもらいました」

大丈夫かクリーニング業界は。
一月近くも休暇を与えるなんて、どうかしてるぞ。
それとも、体よく首を切ったのか?
それは納得がいくぞ。

「え?正社員なのに大丈夫なんですか?」

「正社員じゃないです。その……契約みたいなもんなんで」

「それなら大丈夫ですね」

何が大丈夫なんだオレ。
こっちは全然大丈夫じゃないぞ。

「こっちの方が給料が良いんで、こっちで働くことにしたんですよね。
 空きがあれば、通常でも雇ってくれるって話しはもらってるんですよね」

勝手に話し始めたぞ。
寂しかったのか?
安心しろオッサン。
お前は通常では雇ってもらえないよ。

「去年も郵便局受けたんですけど、その時は落ちちゃって……
 だから、今年もダメかなぁって思ってたら電話がかかってきて……」

なに超ファインプレーしてんだよ、郵便局。
ホームランにならないボールを客が取ってホームランになっちゃうぐらいのファインプレーだよ。
そんなところだけメジャー級のプレイを見せるな。
明らかにダメだって見てくれでわかるだろ。

「あの、大学生なんですか?」

「え?あ、はい。一応、去年もバイトしてたんですけど」

「あ、そうなんですか。
 俺も去年、郵便局を受けたんですけど……」

その話し二度目なんだけど。

これはちっちゃいオッサンとの死闘を演じる漢たちの記録である。