序説
これは漢たちの戦いの記録である。
オレは今、郵便局でバイトをしている。
ニコニコと愛想笑いを浮かべながらの接客業務ではない。
分刻みで運ばれてくる物資を選別しなければならない“発着”を担当している。
簡単に言うなれば、ゆうパックの仕分けだ。
おいおい……
今、何人かは「なんだ。大したことねーじゃん」って思ったろ?
そんなこと言ってると死ぬぞ。
昨年も同じバイトをやっていた。
その時オレは痛感したね。
「ここは戦場だ」
ぼやぼやしていたらすぐに死んでしまう。
さぁ、軍手という名の銃を手に取るんだ。
なみいる敵(荷物と局員)を屠るのだ。
しかし、今年はさらにもう一人の強敵が現れた。
コードネーム:ちっちゃいオッサン(chittyai-ossan)
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このオッサンはパーフェクトにダメ人間だ。
正直、このオッサンを捻り潰したい。
いや、踏み潰したい。
とにかく人の神経を逆撫ですることに特化したこの“ちっちゃいオッサン型決戦兵器”は救いがたい。
人の仕事を数倍増やすことを至上の喜びとしているとしか考えられない。
これはちっちゃいオッサンとの死闘を演じる漢たちの記録である。