Paladinとかを考えてみる

そんなまじめな話じゃない。
D&Dの話である。


1.なぜいまPaladinか?
別に今に始まったことではないが、D&DにおけるPaladinは強キャラの代名詞であり、誰しも1度は安西先生にお勧めされたことがあるクラスだと思われます。
また、3rd以降においての強キャラっぷりったらもうほんとにヤバイくらいで、とりあえず一家に一台Paradin状態なわけで、Paladinのいないパーティの最初のミッションと言えばPaladinを仲間にするところから始まるぐらいの超重要クラス。
しかも、サイコパワーとか妖しげな紫色のオーラ纏っちゃう感じじゃなくて、純然たる正義パワーですし。あと、イケメンだし。

しかし、Paladinをプレイされた諸氏は理解していると思われますが、Paladinは“非常に”むずいキャラでもあります。制約も多いしね。この制約がかなりネック。なんてったってアラインメントがLawful-Goodですよ!?悪いことは一切できない。ちょっとでも目論もうものなら神様からの鉄拳制裁が飛んでくるわけですから。*1

では、我々のような邪なる存在、あるいはフォースの暗黒面に引きずり込まれた人間がPaladinをプレイするためには、何をすればよいのでしょうか?
また、何を心がけていれば“Avenger”であることがばれないかを考えてみます。
あくまで考えるだけ。


2.Paladinとは何か?
そもそもPaladinとは何でしょうか?
本来のPaladinに関してwikiでは以下のように取り上げられています。

古代ローマ皇帝ディオクレティアヌスによって、侍従として、また親衛隊(praetorian guard)と呼ばれる宮殿の護衛兵として作られた。中世初期には意味が変わり、ローマ教皇に仕える高官と、神聖ローマ帝国の「パラティン伯(count palatine)」と呼ばれる高位の貴族になった。

なんかイメージが違う。
しかし、ファンタジーものにおけるPaladinは以下のように定義されています。

シャルルマーニュの家臣として知られていた十二勇将が、パラディンと呼ばれていた。この用法にもとづいて、現代ファンタジー作品のパラディンは、高潔な「聖騎士」を指すようになった。なお、このようなファンタジーにおける架空のパラディンについて、日本ではしばしば「聖騎士」などを始めとする独自の訳語が当てられている。

これこれ。これだよ。
原義は円卓の騎士と言うやつです。
Paladinのイメージとは身も心も清廉潔白な騎士なわけですね。*2ついでにイケメンと。
プレイヤーが邪悪だとまずもってPaladinなど不可能ですね。Barbarianでウホウホするぐらいしか道はありませんね。
しかし、一説によれば欧米におけるPaladinのイメージはJehanne Darcに代表される戦う聖人というイメージもあるそうですね。まぁ、天啓というのを受けちまった人々ですね。PaladinとClericを区別したいという意味もこめられているのでしょう。*3


3.天啓を受けよう!
天啓を受けたことがあるでしょうか?
私はない!
そもそも天啓を受けるとは何か?
平たく言うと「神からの啓示を受ける」と言うことです。
想像してみよう。
あなたの家のお隣さんがいきなり押しかけてきて、「啓示をうけたんだ。今からエルサレムに行こう!」と言ってきたとしましょう。お隣さんが本当に天啓を受けていようがいまいがあなたはきっとこう思うはず。


「ヤベェヤツにつかまったな。。。」


つまり、天啓とはそういう類のものであろうとなかろうと我々はそれを認識できないのです。逆に言ってしまえば、今まで天啓を受けた(らしい)人材は、よほど口がうまかったか何かだったのでしょう。表題に反しますが、我々が天啓を受けることは、とりあえず難しい。また、天啓を受けたのならばゲームなんかやってないで、カナンの地でも目指してくれ。*4
とまぁ、これは言いすぎですが、天啓を受けたPaladinの道は全員には開かれていないのですね。D&D的にはとりあえず能力値上げろということですね。


4.曲解すればいいのだ
ここまででPaladinがどんだけ難しいクラスかの一端はつかめたはず。つまり、我々シスはPaladinにはなれないんです。あきらめましょう。
それでも強キャラやりたいならExotic Weapon Masterでもやればいい。天啓とかめんどくさいものを受ける必要ないしな。
とか主題を思いっきり否定する発言はうっちゃってもう少し曲解してみると道が見えてくるはずです。
結局ゲームなのです。原型などはどうでもよくて神様(DM)からの鉄拳制裁を回避するだけの口実さえ見つけてしまえば、もう世界はバラ色なわけです。モテモテです。スマイトしまくりです。
ダークサイドの我々が快適にプレイするための最大のネックは、前述したようにアラインメントに相違ありません。なにしろLawfulでGoodなんです。これを噛み砕いてプレイに反映すれば、立派なPaladin(の皮をかぶったAvenger)が出来上がること間違いなしです。
では、これらに対してどのように対処すればよいのでしょうか?*5

  • Lawful
    秩序です。ここで語られる秩序とは広く一般に浸透した道徳です。社会通念です。
    しかし、この社会通念とはところ変われば全く変わってしまうものです。ましてや、Paladinが守るべき秩序とは神が定めた法です。人間風情の社会通念に縛られる必要はありません。何か咎められたら髪をかきあげながらこういってやりなさい。

    「フッ、私が守るべき秩序とは神が定めた秩序のみだ」

    問答無用で制裁を受けること間違いなしです。
  • Good
    善です。善とはなんでしょうか?善を成すとは何でしょうか?非常に哲学的で難しいです。そんなことを考えていたらキャラクターが一向に出来上がらないので、ここで言う善とは広く一般に浸透している善行としましょう。
    Paladinは神に仕える僕です。また、本物の神が顕現しない以上、Paladinこそが神の代弁者であり、代行者です。つまり、Paladinのやることなすこと善です。文句があるヤツは物言わぬ状態にしてやりましょう。勝てば官軍です。どんな汚いことをしても勝利者こそ正義です。Power is Justice!なのです。何か咎められたら力強く拳を握り締めこういってやりなさい。

    「私こそ正義だ!」

    問答無用で制裁を受けること間違いなしです。


5.おわりに
間違いなくPaladinができるようになったと思います。
良かった良かった。
さぁて、Exotic Weapon Masterでもやるかな。
*6

*1:もちろん神様はそんな暇じゃないので、制裁なぞしない。制裁しているのは神の威光を振りかざしたDMなのだ!さぁ、D20を思い切り投げつけてやれ!制裁が2倍になるだろうけど。。。

*2:神に仕えるかどうかは別として、高潔でなければならないのです。

*3:聖騎士と僧兵の違い。位階の違いと言うよりは役割的なイメージか?天啓など受けなくとも一所懸命に神のために戦う騎士であればPaladinではあるが、天啓を受けてる方がよりPaladinっぽいという筆者の思い込み。まぁ、どっちもPaladinではあるが、天啓を受けている者を先天的Paladinと呼び、受けていない者を後天的Paladinと呼称しよう。

*4:私を巻き込まないでほしい

*5:ここで記述される方法論は極論です。信じないでください。

*6:記載事項に関しては一切の責任を負いません。