エムブリオマシンのリプレイを読む

日本のリプレイ文化は胸を張っていいものだと思います。
と言うのも、リプレイとはどんな風にゲームを楽しむかであったり、どのようにルール裁定を行っているかを広く提供する上で、非常に優れた媒体だからです。


「いきなり何を言ってるんだ?」
と思われるかもしれないが、久方ぶりにリプレイを買い漁っているからである。
まぁ、リプレイはある程度スタイルの固まっている人間には不要なものであるが、色々とあって最近はとみにリプレイを買っている。ぶっちゃけ暇なのだけだ。
実際のところここしばらく、有り体に言えば15年くらい新しいシステムに手を出していないからリプレイ買う意味もなかったし、新しいシステムと言ってもリプレイを読む必要がなかっただけなのだが。。。*1


まぁ、そんな訳でここのところお気に入りなエムブリオマシンRPGリプレイを片っ端から漁っている。
理由は言わずもがなだが、以前ポストしたように「このルールじゃRPGとは言うわねぇよ」ということで、遊び方を読んでみようということだったんだがね。*2
予想通りファイティングファンタジーでした。
所謂、昔ながらのRPGがそこには展開されていたと。
ある意味ルールがっちりな最近のシステムとは異なり古き良きスタイルがそこには生きていたんですね。
ただのSNEスタイルなんですがね。
いや、悪くないよ。読み物としても面白いし、そもそもどっかのリプレイ*3と違ってなんか変なモノローグとか入ってないし。*4素材そのまんまのせみたいな感じ。
ないことは書かない。あることはカットする。リプレイの本分である遊び方そのものを扱っているという意味で、これは非常に優れているし、筆者の自己主張を極限まで押さえ込んでいると言えなくないでしょうか。
とはいえ、第1シリーズでGMが「しょうもないゲーム」とシステム評価して連呼するのはいかがなものかとおもいますけど。*5
あと、「うざい」とか連呼しすぎ。時代ですか、これが?私にとってのリプレイ記憶はSW1.0の頃ぐらい*6なのですが、そんな汚い言葉を紙面には登場させていなかったですね。なんと言うか品位を疑う。
まぁ、私も人のことを言えませんが、“一応”売り物なんですよ?と。


ともあれ、エムブリオマシンRPGに関しては、大体飲み込めました。
判定で勝てばPCに色々嫌なことを強要できるパワハラゲームなんですね。
よくわかりました。
こういうゲーム大好きです。

*1:ルールブックにリプレイが掲載されていた。とか、そもそも買う価値すらなかったとか。

*2:清松みゆきが書いてるじゃない。ロボット好きの。そら買うよな。

*3:特に指定はないけど。

*4:ノローグとか書いちゃうのは、根本的にリプレイを勘違いしている。リプレイ書かずに小説書けよ。

*5:第1シリーズの筆者は片山泰宏。筆者=GMならばシステムデザイナー自らそれを言うのは、販促上どうかと思いますが。売る気がないとしか言えない。

*6:山本弘とかですね。